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診療グループについて

新生児グループ

診療内容

当院には県内唯一の総合周産期母子医療センターが設置されています。新生児部門は集中治療室(NICU)24床、回復治療室(GCU)14床の計38床で運用されています。 

当センターは岩手医療圏唯一の周産期医療の三次施設であり、母体・妊娠合併症、胎児異常、超早産などの高度医療が必要な妊婦、新生児を県内はもとより青森、秋田など隣接県からも、積極的に受け入れています。また、胎児の先天性疾患に対する超音波診断も積極的に行っています。NICUの専任医師は5人、看護師は約80人います。

当センターは、1982年に開設されました。呼吸窮迫症候群に対して、藤原哲郎名誉教授が開発した人工肺サーファクタント補充療法の臨床試験が世界に先駆けて行われました。その画期的な効果により、新生児死亡が顕著に減少しました。

退院した新生児は、フォローアップ外来で新生児科医と小児神経科医が数年にわたり追跡し、成長・発達の評価、療育などの支援を行っています。

取得可能な資格

  • 日本周産期・新生児医学会専門医(新生児)
  • 日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法専門コースインストラクター
    (トレーニングサイト認定施設)

症例数(年間)

超低出生体重児(出生体重1,000g未満)20~30例
極低出生体重児(出生体重1,000~1,500g未満)20~30例
外科疾患20例
重症先天性心疾患20例
染色体異常10例

NICU診療成績(2021年4月~2022年3月)

総入院数143名
極低出生体重児(<1,500g)36名(うち<1,000g 18名)
人工呼吸管理(挿管)6.7名/日
多発先天異常(染色体異常等)10名
先天性心疾患26名(新生児期手術 16名)
小児外科疾患20名
手術31件(未熟児動脈管 5名)

スタッフ

外舘 玄一朗特任准教授
病棟医長
日本小児科学会専門医
日本周産期・新生児医学会指導医(新生児)
松本 敦助教日本小児科学会専門医
日本周産期・新生児医学会代表指導医(新生児)
鳥谷 由貴子講師日本小児科学会専門医
日本周産期・新生児医学会専門医(新生児)
土屋 繁国助教日本小児科学会専門医
鈴木幸之介任期付助教日本小児科学会専門医
阿部志津香任期付助教日本小児科学会専門医
坂口俊専門研修医
佐藤真希専門研修医
菅野奈緒専門研修医 
角掛和音研究員日本小児科学会専門医

研究内容

  1. 組織酸素飽和度を用いた新生児の循環動態の研究
  2. 胎児先天性心疾患の超音波遠隔診断ネットワークの構築
  3. NICU環境の新生児と親のつながりを支援するデジタル身体性技術に関する実践研究
  4. 早産児動脈管開存危険因子と管理
  5. プロテオーム解析による重症気管支肺異形成を予測するバイオマーカーの同定
  6. LRGは炎症に関連した早産児合併症を予測できるか
  7. 予防バンドルでNICUでの人工呼吸器関連肺炎が減少するか
  8. オンライン面会に関するアンケート調査と産後うつ病に及ぼす効果
  9. 自己臍帯血幹細胞治療(多施設共同研究)