岩手医科大学の魅力
岩手医科大学があるのは、盛岡市南部に接する「矢巾町」。面積は67.32km²で、東京ドーム1,440個分の広さです。岩手県33市町村のうち、平泉町に次いで小さな自治体。最寄りのJR矢幅駅から東にまっすぐ2.2kmほど進むと、道路の左右に大学と附属病院が見えます。2019年9月、盛岡市内から移転新築してこの場所にやってきました。
JR盛岡駅から岩手医科大学附属病院までは約13km。車なら30分前後で通える距離で、実際に小児科学講座も含めた多くの職員が市内から通勤しています!ちなみに駅名の「矢幅」の方が古くから使われているとのことで、駅周辺には「矢幅」の地名も残っていますよ。
矢巾町は盛岡市のベッドタウンでもあります。人口減少が顕著な岩手県においては非常に珍しく、人口が増加中。1990年は19,920人でしたが、2020年には28,056人と大幅に増えました。最新の第21回国勢調査の結果によると、1km²あたりの人口密度は416.8人で岩手県トップ。2位盛岡市(326人/km²)よりも大幅に高い数字となっています。
小さな街にたくさん人がいるの? じゃあものすごく窮屈なのかな…?とお思いのかたもいらっしゃるかもしれません。決してそんなことはないですよ! 東京都の人口密度(6,402.6人/km²)に比べたら、文字通り「ケタ違い」でかわいいもの。北上川流域の平野部には田畑が広がり、四季折々の自然を感じることもできます。
人口が多いのなら、子どもも増えているのだろうか――というと、実は違います。18歳未満の世帯員がいる一般世帯数を調べてみると、1975年には2,320世帯。これが一時は増加傾向にあり、2005年にはピークの3,252世帯にまで増えました。しかしここから緩やかな下降線をたどり、2020年は2,478世帯まで減少。人数は4,280人となっています。
私たち岩手医科大学附属病院は、地域医療の「最後の砦」。医師だけでなくコメディカルも含めて一丸となって、県内の医療を支える気構えで全力疾走しています!でもお膝元の矢巾町にももっと子どもが増えてくれたらうれしいな…と、小児科学講座としては考えています。安心して産み育てられる環境づくりに、より一層力を入れないと!
ベットタウンとはいえ、観光スポットも存在します。ほとんどが病院からJR東北本線を挟んだ町の西部。南昌山の登り口にある幣懸(ぬさかけ)の滝は、約7mの高さから落ちる清涼感たっぷりのスポットです。町のシンボルでもある南昌山は標高848m。5合目までは車で入れることもあり、親子連れも気軽に登山を楽しめます。北上川には毎年12月になると、白鳥も飛来します。
秋は紅葉もきれい。冬は冠雪した山々を病院の高層階から望むことができますよ。先生がたは休みの日に町内外の温泉や景勝地、名刹古刹などをめぐったりして、岩手ライフをエンジョイしているみたい! ちなみに私は姪っ子ちゃんとわんちゃんを連れていろいろなところへのおでかけやお散歩を楽しんでいます♪
こうした素晴らしい周辺環境のもと、私たちは日々、小児科医療と向き合っています。小児科を目指した動機は千差万別でも、岩手の子どもたちのために――という志は一つ。子どもという存在は未来の象徴であり、地域の宝でもあります。すこやかに育ってくれることが岩手のあしたを明るく照らすと信じ、子どもたちの健康を預かっているのです。
赤坂教授は、岩手医科大の臨床で初めての女性教授! オープンマインドで誰にでも気さくに接してくれるので、医局全体の雰囲気がとても明るいです。教授室のドアは常に開いていて、いつでも相談OK。「学びたい!」という意欲にも全力で応えてくれます。ご自身も子育ての経験があるしそもそも小児科学講座なので、育休・産休などのサポート体制も万全です!
ぜひ私たちと共に働きましょう!